横須賀を母港としていた初代空母USS Midway
(CV-41)の退役記念パッチです。USS
Midwayは第二次世界大戦勃発直後から計画され、1943年10月27日に起工。当時としてはあまりにも大型の空母だった事からCVBと新たな艦種を設定するほどでした。対日本戦に向け急ピッチに建造されるものの完成は終戦直後の1945年9月10日にCVB-41は就役します。その後USS
Midwayは大幅な改修を幾度と施され、艦載機も大戦中に活躍したレシプロ機から最新のジェット機へと時代と共に大きく変貌を遂げます。第二次世界大戦や朝鮮戦争には参加しなかったものの、ベトナム戦争へは3回のコンバットクルーズを数えます。1973年10月からはアメリカ本土以外での唯一の空母母港地となった横須賀へ配備。USS
Midwayの同型艦は、同じく1945年に就役したUSS
Franklin D. Roosevelt (CV-42)、1947年に就役したUSS
Coral Sea
(CV-43)の3隻のみですが、CV-42は1977年、CV-43は1990年に退役するもネームシップであるCV-41は1991年の湾岸戦争にも参戦し、6つの空母戦闘群の旗艦を勤めました。湾岸戦争後は二代目空母であるUSS
Independence
(CV-62)との交代式に望むべくパールハーバーを目指し、1991年8月28日には正式にCV-62に引き継がれ、CV-41は1992年4月11日に退役します。その後、予備役へ編入さされますが1997年3月17日に海軍籍から正式に除籍。現在はミッドウェー元乗員らによりCV-41の人口座礁計画の危機から救い出され、民間団体により2004年からはサンディエゴに博物館として公開されています。パッチにはUSS
MIDWAYの公式マークに、上部には同クラスで最初に就役し最後に退役した事を表す"The
First & Last in
Class"の文字と、現役時代である1945-1992の文字が書かれています。CV-41の最後の航海時の編成については以下の通り。
CV-41 /
CVW-5
|
1991
|
VFA-195
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F/A-18A
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VFA-151
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F/A-18A
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VFA-192
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F/A-18A
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VA-185
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A-6E
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VA-115
|
A-6E
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VAW-115
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E-2C
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VAQ-136
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EA-6B
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HS-12
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SH-3H
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