USS Abraham Lincoln
(CVN-72)/CVW-11)によるOperation Fiery Vigil
1991の参加記念パッチです。1991年6月9日からフィリピン・ルソン島中西部に位置するピナツボ火山が20世紀最大といわれる大規模な大噴火を起こしました。過去に有史の噴火記録が無かったピナツボ火山ですが、1991年4月上旬には火山性地震が観測され、フィリピン火山研究所とアメリカ地質調査所による総力を挙げた観測や調査が行われ、防災体制を築きました。噴火前日の6月8日、フィリピン政府はレベル5の警告を発令。付近の住民と米軍基地関係者などが緊急避難。翌日6月9日に噴火を開始しました。6月15日には最大の噴火を記録。フィリピン上空では火山灰が停留し連日曇り空が続き、この年の世界の気候が変化したほどで、フィリピンに展開していたアメリカ海軍のスービック航空基地やアメリカ空軍のクラーク空軍基地は火山灰の影響から多くの施設や建物が破壊され、撤退する事となります。CVN-72は23隻の艦艇と共に急行し、米軍人やその家族、避難民を救助。これは平時における史上最大の避難作戦となりました。このパッチはVF-114による避難作戦"Operation
Fiery
Vigil"の参加記念パッチです。パッチには、大噴火を起こすピナツボ火山とCVN-72がデザインされています。この作戦を後にCVN-72はペルシャ湾に向い、湾岸戦争に参加します。VF-114はこの航海を最後に、1993年4月30日に部隊は解散しました。
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